頼む人を間違えると・・・

あれは僕が、会社で修行中の23~24才の頃だったと思います。ある大手建設会社の金沢営業所の仕事でした。僕の会社は小さい会社だったので、普段はそんな大手の仕事などしたことが無かったので「おかしいな」と思っていたところ、聞けば回りまわってうちにきたとの事。

この建設会社は箱物(ビル等)が得意なところで、今回うちにきた一般住宅をやっているとは知りませんでした。疑問は置いといて現場に来たのだから仕事に取り掛かろうと仕様書と貼るクロスの品番を確認して見ると合わない、皆ランクが下の安いクロス???現場監督に「おーい!現物クロスと仕様書が違うぞー」言うと「それ、貼っといてくれ」だって。

聞けば、丸投げ⇒丸投げで孫下請けで予算が無いそうです。でも、下請けが元請に文句が言えるはずも無く(言うときは辞める時)「施主がかわいそうだな」と思いながら仕事をしたのを覚えています。(施主は大手建設会社社員の知り合いだそうです。)

教訓 建設会社にも得意・不得意がある。あなたの頼もうとしている会社は何が得意ですか?(箱物なのか住宅なのか店舗なのか)

有名建築家に頼んだら・・・

私の知人が県内では名の通った建築家に設計を頼んだところ、予算2500万円(建物のみ)しか無いと言っているのに、できた図面は
4500万円。ままっ、これは業界では良くある事で施主から理想を聞き出して形にした物。

ここから、削っていく作業をするのですが一度、理想を知ってしまった施主はなかなか削れずに結局は予算をオーバーするという仕組みです。ちなみに知人も3000万円の借り入れとなりました。

で、本題はここからなのですが、この知人はある程度センスがある人で建築家にここをこうしたい、あそこを直して欲しいと言ったところ「これは僕の作品と言わないで欲しい。建築家仲間に知られたくない。」「賞を取れない」と言ったそうです。

(ええっ、あなたの賞の為に私の家を作ってるの?)ちなみに賞は取れませんでしたが結構、取材に来てましたヨ。

教訓 有名建築家に頼むときは、その建築家の建物に惚れた時にしましょう。個人的な意見ですが、私なら施主のことをもっと考えてくれる若い建築家でパッション(情熱)を持っている人に頼みたいなぁ。(他人のふんどしで相撲をとるべからず。)

大手ハウスメーカー①

私が、32歳の頃のお話です。

私 「下地ボードが凸凹で、クロスを貼っても仕上りが綺麗になりません。」
監督 「そのまま、貼って」
私 「えーっ、じゃあノンクレームでお願いします。」
監督 「OK!」

教訓 この監督とは仲が良かったので、聞いてみるとピーク時は一人で現場を10軒程管理しなければならないとの事。う~ん、いくらシステム化されているといっても3~4軒が限界じゃないの?

あなたの家の監督は同時に何軒管理してますか?

大手ハウスメーカー②

ある日、職人さんと話をしてた時です。

私:「どう調子は?忙しい?」

職人:「昨日、住宅一棟のクロス1日で仕上げてきたよ。」

私:「え~っ、マジ」

職人:「施主はそんなに急がなくていいと言ってたけど・・・」

通常、住宅一棟は現場にもよりますが一人で7日~10日かかります。上記の場合は職人10人で仕上げたそうです。こんなことは店舗工事の時(明日オープン)にはよくあるのですが、各職人さんの責任意識が薄れ「やっつけ仕事」(とにかく仕上げる)になってしまいます。(うちの職人さんの話では無いですよ)

この場合、メーカーの決算期が近かったそうです。

教訓

あなたに工事を急かす理由がないのならキッパリ断る!
結構ありますよ。私も若い頃、経験してます。

次回、追加をお楽しみに!